骨粗鬆症・アレルギー喘息

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骨粗鬆症

骨は体内でカルシウムの最大の貯蔵庫としてカルシウムを蓄えています。この量を計測して骨密度と呼んでいます。20-30歳の時期をピークとして加齢とともに減少していきます。女性の場合は閉経後に著明に減少していくので注意が必要です。
骨の強さは骨のカルシウムの量と骨のコラーゲンの質、の二つで決まります。糖尿病や腎不全になると、コラーゲンが異常なたんぱく質に置き換わり骨が弱くなります。
骨のカルシウム分は、カルシウムを多くとるだけでは増えません。骨のカルシウム代謝により、骨へのカルシウムの出入りがコントロールされている為です。
骨密度の低下は、筋力の低下や歩行の不安定さと平行して進行するようです。

骨粗鬆症の治療

骨に含まれているカルシウム量(骨密度)を、ご希望の病院に当院から予約を取り、腰の骨と股関節の付け根の骨の両方を計測してきていただきます。骨量の値や若い人の平均値に対する比率により低い場合は骨粗鬆症と診断されます。

血液中のカルシウムの量・副甲状腺というカルシウム代謝をコントロールしているホルモンの濃度・血管などにカルシウムが沈着しやすい状態か否か・骨を作る細胞の活性・骨を壊してカルシウムを骨から血液中に放出する細胞の活性を調べて、骨が作られるスピード・骨が壊されるスピードを測定します(それらは骨回転と呼びます)。 まず骨密度(骨に含まれるカルシウムの量)を腰椎の椎体部分と大腿骨の頸部の2箇所で測定する必要があります。

当院での治療

さらに、骨の質を下げる原因となる糖尿病などの疾患の有無・カルシウムの欠乏がないか・ビタミンDの補充は必要ないか・血管の石灰化の促進現象がないか、などを考え合わせ、年齢に応じて、適切な治療方針を決定します。年齢性別に応じた骨折リスクや既存骨折を考慮して治療を選択していきます。
カルシウムの補充【最小限】・ビタミンD投与・骨吸収抑制薬・骨形成促進薬・女性ホルモン様作用薬などを用います。
最近、骨を形成する作用の薬がいくつか開発されました。これまでは骨密度を増加させることは難しかったのですがそれが可能な時代に突入しました。

アレルギー・喘息

アレルギー

皮膚炎が起こり、かゆみもあって皮膚が乾燥し荒れた状態になります。そこから、また別のアレルギーの元が体に入り込み、次々と反応するアレルギーが増えていきます。
この連鎖を断ち切るには、皮膚の状態を良く保つことが必要です。更に原因のアレルギー反応を弱める為抗アレルギー剤や抗ヒスタミン薬を使用して炎症を沈静化します。
最も大切なことは、悪くする因子を見つけ出して徹底的に避けて通ることです。
まず悪くしない、そして皮膚炎が出たら、薬と皮膚の手入れを行うことです。

気管支喘息

アレルギーが関与する為、抗アレルギー剤やアトピー治療薬が有効な場合があります。
発作を起こすと、リモデリングという変性をきたし、気管支が硬化したり発作を起こしやすくなったりします。
直ちに発作を止める、発作が出ない状態を維持する、という事が必要です。

アレルギー性鼻炎・花粉症

体の外から入った異物に、過剰に反応を起こし皮膚炎や、喘息・蕁麻疹などを引き起こす病気です。
花粉の時期に、杉やヒノキで引き起こすことが多く、季節に関係なくハウスダストやダニなどが原因になって引き起こすことも知られます。目にもアレルギー性結膜炎を引き起こします。
高ヒスタミン薬を内服します。不十分な場合抗アレルギー薬を追加し、漢方薬を併用します。
また、一過性に強い症状を緩和する為に、ステロイドの含まれる飲み薬を併用することもあります。
花粉症では、原因物質が体に入らない工夫をしていただく事も同時に試みていただき、薬を減らしていくようにします。

アトピー性皮膚炎

アレルギーとは、動物の毛や、周りにいる生物などでも異常に強く反応したり、食物に免疫反応を起こしてしまう状態を言います。皮膚で反応が起こると、炎症が連鎖的に引き起こされ、かゆみや発赤・蕁麻疹などを生じ、乾燥し荒れた状態になります。そこから、また別のアレルギーの元が体に入り込み、次々と反応するアレルギーが増えていきます。
この連鎖を断ち切るには、皮膚の状態を良く保つことが必要です。更に原因のアレルギー反応を弱める為抗アレルギー剤や抗ヒスタミン薬を使用して炎症を沈静化します。
最も大切なことは、悪くする因子を見つけ出した徹底的に避けて通ることです。まず悪くしない、皮膚炎が出たら、薬と皮膚の手入れです。

食物アレルギー

人の免疫システムでは、食べ物は体の維持に重要な為、腸に入ったものに対してはアレルギーを起こさないで、栄養として吸収するように設計されています。その仕組みを乗り越えてアレルギーを起こしてしまうのが食物アレルギー患者さんです。
腸粘膜の状態に何らかの原因があり、たんぱく質(アレルギーを生じる相手)のままで超粘膜を通過して体内に侵入・吸収されることと関連があり、その環境には腸内バクテリアの分布が関係している、というデータも発表されているようです。
食物に免疫反応を起こすと、皮膚でも同様の炎症が連鎖的に引き起こされ、かゆみや発赤・蕁麻疹などを生じ、乾燥し荒れた状態を起こすことがあります。
皮膚炎と同じように、反応を弱める為抗アレルギー剤や抗ヒスタミン薬を使用して炎症を沈静化します。現在試みられている治療は、アレルギーを起こす原因の食べ物を少量ずつ口から食べさせながらアレルギーを解除していく脱感作法です。生命の危険もあるアレルギーですので、決められた施設でのみ行われています。

気管支喘息の治療

アレルギーが関与する為、抗アレルギー剤やアトピー治療薬が有効な場合があります。
発作を起こすとリモデリングという変性をきたし、気管支が硬化したり発作を起こしやすくなったりします。テオフィリンはリモデリングを抑える働きがあると考えられます。
発作がある方は、直ちに発作を止める、発作が出ない状態を維持する事が必要です。
発作を繰り返すと気管支に傷跡が刻まれていき(リモデリング)、徐々に発作を起こしやすい肺になっていきます。今発作のある人は直ちに発作が起こらないように治療を行い、徐々に治療を軽くしていきながら発作を起こさないぎりぎりのところで維持していくことを目標にしてください。
発作がおきてからの薬ですぐよくなるなどとは、決して考えてはいけません。後にツケを残します。