高血圧症

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血圧が高いと感じたことはありませんか?

「血圧が高いな」とご自身で思われたり、「血圧が高いですね」と言われたりした経験はありませんか? 高血圧症はこの国では患者数が約4,000万人にのぼると言われ、いわば国民病とも言える病気です。

高血圧症とは?

「血圧が高い」と言われたことはないですか?

高齢者には血圧が高い人が多いのは事実ですが、高齢だと血圧が高くても良いというのは誤りです。高齢でも正常な血圧の人も大勢います。

なぜ血圧が高いといけないのでしょうか。「血圧は高いほうが調子がいい」という人もいるようです。しかし、脳卒中という恐ろしい病気の原因になってしまいます。脳の血管の一部には、高い血圧に弱い血管があります。高血圧のままでいると、弱い血管が動脈硬化を起こし、出血を起こしやすくなって脳卒中の原因になります。いくら調子が良くても、突然襲ってくる脳卒中になりたい人はいないですよね。

高血圧症とは

血圧とは文字通り、血管内の血液の圧力です。心臓が収縮することで圧力をつくり、血管の柔軟性で収縮していないときにも血管内の圧力を保っています。
高血圧では、家の水道に例えると、正常血圧の人の場合は家の2階まで水を送るポンプで済むところが、高血圧の人は3階に水を送るだけの余分な圧力でポンプ=心臓が血液を送り出している状態です。それだけの圧力を出す為に、ポンプの負担は大きくなり、消耗も起こってきます。また配管も高い圧力にさらされる為、徐々に劣化が進みます。ポンプの役割をする心臓では、筋肉が劣化し心肥大や心不全を起こしたり、血管では壁が劣化し硬くなる動脈硬化が起こる危険があります。

高血圧症は元から治療しましょう。

  • 血圧が上がっている原因を調べ、疑わしい原因がある場合は、元を断つように原因治療を行います。
  • 更に、収縮期血圧が高いのか拡張期血圧がどうか?塩分摂取量はどのくらいか?心機能・血管の硬さや動脈硬化の程度はどうか?睡眠はうまく取れているか?ストレスはどうか?体重の変化はあるか?などの情報から適切な治療を選択していきます。

当院での治療

  • 体の水分量は体内にある塩の量で決まります。塩分を減らすことで血圧は必ず下がります。
  • また体重が増えると血圧は上昇します。痩せると必ず下がります。
  • 血圧が上がっている原因によって、大きく分けて、利尿薬か、血管拡張薬か、交感神経遮断薬か、レニンアンギオテンシン系抑制薬の中から1-2剤を選択して治療を開始します。同時に減塩や、体重コントロールを目指します。
  • 目標とする血圧は、家で測る血圧とクリニックで測る血圧では多少異なります。
  • また、糖尿病があったり、腎臓が弱っている人では低めにコントロールします。脳梗塞や脳出血が最近あった人や、心臓の冠状動脈に血流不全がある人ではそれなりに対応が必要になります。
  • 肉体を健康に保ち、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐ為には血管年齢を正常にする必要があります。血管年齢は動脈硬化の状態を知る目安とされ、血管年齢が実年齢に比べて大幅に高い場合、動脈硬化が進んでいると判断出来ます。「別に今なんともないし、大丈夫!」と楽天的に考えている方も多いと思いますが、動脈硬化を放置し血管年齢が高い状態になっていても自覚症状はほとんどありません。心不全などが徐々に体に現れてきます。同じ高血圧の診断を受けても、それぞれ病態にあった治療が必要になります。

専門外来のご案内

高血圧専門外来(初診)

高血圧の治療を受けているが、まだ血圧が高く心配な方へ。
また、高血圧の原因を知りたい方へ。
専門外来時間 月曜日 午前
※予約制となっておりますので、ご希望の方は当院までご予約をお願いします。

血管専門外来

足の血管が詰まったり、下肢静脈瘤のある方へ
専門外来時間 火曜日 午前 午後
※予約制となっておりますので、ご希望の方は当院までご予約をお願いします。